お寺カフェ「一期一会」ー愛知県普元寺|お寺の活動事例集
「お寺の活動事例集」では、全国の浄土真宗本願寺派寺院で行われる催しや取り組みをご紹介しています。今回は、愛知県西尾市にある普元寺さんで行われている「お寺カフェ『一期一会』」について、同寺副住職の西脇唯真(にしわき・ゆいま)さんにお尋ねしました。
愛知県普元寺について
天台宗の草庵として鎌倉時代に作られ、その後浄土真宗に転派。現在は法座と並行して、落語会、水彩画教室、写経会など、10種類以上のイベントを実施しており「地域の身近な拠りどころ」をコンセプトに活動中。
どんな活動?
(画像提供:西脇さん)
――お寺カフェ「一期一会」とはどんな催しでしょうか?
西脇唯真さん(以下:西脇):お寺カフェ「一期一会」とは、木々の香りに包まれた本堂の廊下やお座敷で西尾の抹茶を使用したティラミスとコーヒーを味わっていただく催しです。また、本堂ではフルートとピアノのミニコンサート、己書(おのれしょ)の無料体験、お庭では住職と巡る境内ツアーを開催しました。2021年10月31日に実施し、満員となる100名の方にご参加いただきました。
――どういったきっかけがあり、催しを始められたのでしょうか?
西脇:ただお寺に人が集まるだけではなく地域全体を盛り上げたいと思ったのがきっかけです。地域を盛り上げるには、地域の特産品を活用する方法がありますよね。そこで、お寺のある愛知県西尾市は抹茶が有名なので、地元でご活躍されているシェフの方にお願いして、抹茶ティラミスを作っていただきました。
(画像提供:西脇さん)
――ご活動で工夫されたことを教えて下さい。
西脇:お座敷や縁側からの美しい景色を十分に堪能していただけるよう、椅子の配置も工夫をしたほか、イベントの開催時間内であれば何時間でも滞在していただけるようにしました。また、新型コロナウイルス感染症が流行している中での実施だったので、完全予約制にしたほか、飲食時以外のマスクの着用、アルコール消毒といった対策も実施しました。
――ご活動を振り返ってみて、いかがでしたか?
西脇:カフェでは落ち着いた時間が流れていましたが、本堂でのミニコンサートや境内ツアーも実施したので、全体としてお祭りのような賑わいに包まれました。
普段からお世話になっている門信徒の方はもちろん、法話会や写経会には来られない層の方々にも来ていただきました。活動を通して、多くの方がお寺や仏教に興味を持ってくださっていることに気付かされましたね。
普元寺について
(画像提供:西脇さん)
【寺院名】
浄土真宗本願寺派 普元寺
【住所】
〒444-0422
愛知県西尾市一色町一色西乾地118